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特殊詐欺 被害額5千万円超え 岡山県内5月 県警が注意呼びかけ

県警本部
県警本部
 岡山県警は6日、県内の5月の特殊詐欺被害額が5千万円を超え、今年の累計が前年同期より約410万円増の約1億7550万円になったと発表した。身に覚えのない「架空請求詐欺」や家族に成り済ます「おれおれ詐欺」といった被害が発生しており、県警が注意を呼びかけている。

 県警によると、5月の被害額は約5320万円(前年同期比3160万円増)、認知件数は16件(同3件増)。1件当たりの最多被害額は約1450万円で、岡山市の50代女性が実在する大手ファイナンスをかたる男らから有料サイトの利用料金や解約金などとして現金を詐取された。

 喉を治療中という息子に成り済ました男らに250万円を渡したり、区役所や金融機関の職員を名乗る男らに渡したキャッシュカードで220万円を引き出されたりするケースもあり、被害者はいずれも高齢女性だった。

 5月末時点の認知件数は68件(前年同期80件)。県警生活安全企画課は「心当たりがない請求があれば家族や警察に相談するほか、防犯機能付き電話の設置などで対策をしてほしい」としている。

(2023年06月06日 16時10分 更新)

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