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宇高連絡船で食べたうどん復活 四国キヨスク、土産用発売

四国キヨスクが販売している「宇高連絡船うどん」
四国キヨスクが販売している「宇高連絡船うどん」
 JR四国グループの四国キヨスク(高松市西の丸町)は、かつて宇野港(玉野市)と高松港(高松市)を結び、1988年に廃止された「宇高連絡船」を振り返る土産用の「宇高連絡船うどん」を発売した。

 宇高連絡船は10年に就航。本州―四国間で旅客や貨物、貨車を運ぶ基幹交通として活躍したが、瀬戸大橋の開通を機に廃止。フェリー航路自体も2019年に休止となった。

 四国キヨスクは、連絡船廃止から35年が過ぎたことから、その記憶を思い出してもらおうと、当時船のデッキで販売され、瀬戸内海の眺望とともに楽しめるとして人気を集めた「連絡船うどん」の商品化を企画した。

 高松市内のメーカーに製造を依頼し、讃岐うどんならではのコシが味わえる手打ち式半生麺に仕上げた。パッケージの側面には「讃岐丸」「伊予丸」など、当時連絡船として運航されていた4隻の写真やグリーン券を印刷し、連絡船の歩みを紹介。在りし日の宇高航路の情景などを伝えるコレクションカード(全5種類)も1枚入れている。

 四国キヨスクは「瀬戸内海の主要交通として多くの人を運んだ連絡船の存在を次の世代に伝えるきっかけにしてほしい」と話す。

 1箱2人前で650円。四国の各駅にあるキヨスク関連店で販売しているほか、同社のECサイトでは全カードがそろう5箱セット(3250円)が購入できる。問い合わせは同社(087―851―0171)。

(2023年05月30日 20時57分 更新)

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