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キッチンカー参上・Pizza&Dolce Rakki(岡山市) 石窯焼きで本格ピザ

「Pizza&Dolce Rakki」のキッチンカー
「Pizza&Dolce Rakki」のキッチンカー
石窯で焼き上げたピザを取り出す事業所利用者
石窯で焼き上げたピザを取り出す事業所利用者
 生地から手作りし、車に積んだ石窯で焼き上げたピザを提供する。厨房(ちゅうぼう)に入る“職人”は、岡山市の就労継続支援B型事業所の利用者だ。障害者と地域をつなぐ―。そんな思いからこのキッチンカーは生まれた。

 マルゲリータやジェノベーゼなど主に6種類を販売。500度以上に設定した石窯で本格的な味わいに仕上げる。価格はSサイズ500~600円、Mサイズ800~千円。食べ歩きしやすいようピザでソーセージを包んだ「ピザドッグ」や、自家製プリンもある。

 B型事業所「はぴふるあゆむ」(同市南区福田)が2016年に始めた。知的障害や精神障害のある利用者数人が、ピザの大きさや調理手順が書かれた紙を見ながら反復練習。「サイズやトッピングをきれいに整える、こだわりの強い職人に成長している」と、ピザ作りを教える施設管理者の原千春さん(45)は太鼓判を押す。

 コロナ禍でイベントなどへの出店が減ったため、16日から毎週火曜日に事業所の駐車場で営業を始める。事業所を運営する下川和歩さん(42)は「いろんなお客さんに喜んでもらえるのがキッチンカーの魅力。それが利用者さんの自信になれば」と期待する。

 メモ はぴふるあゆむ(086―250―8756)で開く「あゆむ市」(奇数月の第3土曜日開催)や岡山市内でのイベントに出店。詳細は店名のインスタグラム「rakki285」。

(2023年05月13日 18時30分 更新)

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