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「推し武道」キャラが和気PR役 町任命、SNSでの影響力に期待

「玲奈」のパネルにたすきをかける太田町長(左)
「玲奈」のパネルにたすきをかける太田町長(左)
 岡山県和気町は1日、岡山を舞台にした人気漫画「推しが武道館いってくれたら死ぬ」に登場する地元ゆかりのキャラクター「基(もとい)玲奈(れな)」を、町の公式インフルエンサーに任命した。SNS(交流サイト)上での影響力に期待した地域活性化事業の一環。主な読者層の若い女性などに対して町の知名度を高め、人口増や移住定住につなげる。

 「推しが―」は、倉敷市出身の漫画家・平尾アウリさんが手がけた作品。岡山で活動する地下アイドルグループと熱狂的に応援するファンらの交流を描き、和気町出身で「基(もとい)悠希(ゆうき)」「基玲奈」のきょうだいが出てくる。「玲奈」は漫画の中でもインフルエンサーの設定。

 実写映画が公開される今月12日に町ファンクラブの受け付けを始め、「玲奈」がファンクラブのSNSなどで町の情報を発信する予定。このほか、和気閑谷高の授業での活用▽複製原画展の開催▽キャラクターパネルの設置▽東京都内で鉄道広告や街頭ビジョンを使ったPR▽キャラを配したふるさと納税返礼品の採用―などを計画している。

 町役場で任命式があり、太田啓補町長が「玲奈」を描いたパネルに委嘱状代わりのたすきをかけ、「玲奈さんを通じて、和気町の魅力を全国に発信して知名度を向上させ、にぎわい創出につなげたい」と話した。

(2023年05月01日 11時57分 更新)

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