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台湾と関係維持の与党候補勝利 パラグアイ大統領選

 パラグアイ大統領選でリードし、演説するサンティアゴ・ペニャ元財務相=4月30日、アスンシオン(ロイター=共同)
 パラグアイ大統領選でリードし、演説するサンティアゴ・ペニャ元財務相=4月30日、アスンシオン(ロイター=共同)
 【アスンシオン共同】南米で唯一台湾と外交関係を持つパラグアイで4月30日、大統領選が投開票された。台湾との国交維持を明言する与党の中道右派サンティアゴ・ペニャ元財務相(44)が勝利を決め、支持者を前に「この勝利に感謝する」と述べた。地元メディアが報じた。

 台湾が中南米で外交関係を維持するのは7カ国で、パラグアイは台湾と66年の外交関係を持ち多額の援助を受けている。近年、中南米では台湾と断交する国が相次ぎ、3月にはホンジュラスが断交し中国と国交を樹立したばかり。ペニャ氏の勝利で地域の「断交ドミノ」はひとまず止まる。

 台湾と断交し中国と国交を樹立する方針を示唆していた野党連合の中道右派エフライン・アレグレ元公共事業・通信相(60)は次点の見通し。

 選挙管理当局の中間集計によると、開票率99・42%時点でペニャ氏の得票率は42・74%、アレグレ氏が27・49%。

 ペニャ氏所属のコロラド党は、対米関係を重視する。

 新大統領は8月15日に就任し任期は5年。有権者数は約478万人。

(2023年05月01日 10時38分 更新)

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