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引き立つ木目 郷原漆器200点 生産振興会、倉敷で作品展始まる

郷原漆器のわんを手に取り、木目の美しさや素朴な形を楽しむファン
郷原漆器のわんを手に取り、木目の美しさや素朴な形を楽しむファン
 真庭市蒜山地域に伝わる岡山県重要無形民俗文化財・郷原漆器の製作に取り組む郷原漆器生産振興会(高山雅之会長)の作品展が25日、倉敷市阿知の天満屋倉敷店で始まった。同会は来年3月末での解散を決めており、作品展は今回と来年1月の岡山展限りとあって、初日から次々とファンが訪れ、美しい木目が引き立つ器を手に取っていた。30日まで。

 透(す)き漆で仕上げた定番の飯わんや汁わんをはじめ、黒と白の対比がモダンな「そば猪口(ちょこ)」、金箔(きんぱく)で彩った「焼酎呑(のみ)」など約200点を出品。郷原漆器の継承に意欲を示す木工作家デービッド・ディロングさん(43)=岡山県鏡野町=の作品も特別展示している。

 郷原漆器は室町時代に起源を持ち、庶民の器として山陰を中心に普及。戦後途絶えたが、1989年に県郷土文化財団が復興事業に着手。92年に発足した同会が生産を担ってきたが、会員の高齢化などを理由に解散する。

 高月国光副会長は「生木をひくので微妙なたわみがあり、素朴で味わい深いのが特徴。郷土の人々に愛され、長く使ってもらえたら」と話していた。

(2023年01月25日 17時23分 更新)

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