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生人形など日本独自の写実に焦点 ふくやま美術館 近現代の120点

ふくやま美術館で始まった特別展で展示されている「黄玄朴像」
ふくやま美術館で始まった特別展で展示されている「黄玄朴像」
 明治期、西洋のリアリズムと出合って誕生した日本独自の写実表現に焦点を当てる特別展「リアル(写実)のゆくえ 現代の作家たち 生きること、写すこと」が23日、福山市西町のふくやま美術館で始まった。まるで生きているかのような明治期の「生(いき)人形」をはじめ、近代彫刻の巨匠平櫛田中=井原市出身=の木彫など120点を展示する。

 幕末から明治にかけ一世を風靡(ふうび)した人形師松本喜三郎の生人形「黄玄朴像(おうげんぼくぞう)」は、しわ一つに至るまで迫真的。現代作家の作品では、鉄で制作したイグアナが今にも動き出しそうなほど精巧で、体の表面の質感が伝わってくる。本物の升の中で金魚が優雅に泳ぐ様子を、透明の樹脂とアクリル絵の具を使ってリアルに表現した作品も目を引く。

 アートが好きで家族と訪れた福山市立松永小5年の児童(10)は「金魚が本当に波を立てて泳いでいるようで面白かった。これから自分で作品を作る上で良い刺激になった」と目を輝かせていた。会期は11月20日まで。

(2022年09月23日 16時07分 更新)

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