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70代以上の6%抗体作られず ワクチン3回接種後 岡山大調査

中山雅敬教授
中山雅敬教授
 岡山大の中山雅敬教授(血管生物学)らのグループは29日、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種を受けた高齢者施設利用者のうち、70代以上の約6%がウイルスの働きを抑える抗体が作られなかったとする調査結果を発表した。中山教授は「接種後の抗体量を調べることで、施設内でワクチン効果の低い人の優先治療につなげられる」としている。

 調査は3回目接種を受けた岡山、兵庫、福岡県の23施設の利用者と、岡山大病院などの20代以上の医療従事者計約1900人で実施。接種後10日から2カ月以内に、指先から採取したごく少量の血液で抗体量を計測した。

 有効なデータが得られた1356人のうち、70代以上の6%は抗体が全く作られていなかった。医療従事者はおおむね十分な量の抗体が確認されており、加齢による免疫機能の低下が関係している可能性があるという。

 オミクロン株の派生型「BA・5」の感染拡大で、岡山県内でも高齢者施設でクラスター(感染者集団)が相次いでいる。中山教授は「抗体量から重症化リスクの高い人を把握し、治療を優先的に受けられる態勢を考えておく必要がある」としている。

(2022年07月29日 21時02分 更新)

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