山陽新聞デジタル|さんデジ

裸祭り 争奪戦行わず無観客で実施 西大寺会陽の歴史上初の対応

今年の西大寺会陽で投げ込まれた宝木を奪い合う裸衆=2月15日
今年の西大寺会陽で投げ込まれた宝木を奪い合う裸衆=2月15日
 西大寺観音院(岡山市東区西大寺中)を舞台とする裸祭り「西大寺会陽」(国重要無形民俗文化財)の奉賛会は3日、来年の会陽について、規模を縮小した上で2月20日に開催すると発表した。新型コロナウイルスの感染予防のため裸衆による宝木(しんぎ)争奪戦は行わず、観客も入れない。

 争奪戦がなくなるのは、1510年に始まったとされる西大寺会陽の歴史上初めて。奉賛会の大森実会長は「500年余の伝統を途切れさせず、会陽の神髄を見失わない在り方を模索した。感染対策を講じて開催し、コロナ禍の収束を願いたい」としている。

 参加者は1989(平成元)年以降に福男となった約140人に限定。宝木は投下するが、坪井綾広住職が札を引いて福男を選ぶ。まわし姿で境内を練る地押し、水垢離(ごり)も歴代福男が行う。当日夜は関係者以外の境内への立ち入りを制限する。

 宝木を作る道具を手入れする「会陽事始め」など関連行事はおおむね例年通り実施する。会陽当日に行っている少年はだか祭りや冬花火などは中止する。

 奉賛会は、祝い主を荒木組(同市北区天瀬)とシティライト(同野田)が務めることも発表した。両社とも2回目で、創業100周年となる荒木組は97年以来、創業40周年を迎えるシティライトは2004年以来。福男に賞金を贈るほか、関連行事に立ち会う。

 奉賛会によると、会陽には例年、裸衆約1万人が参加し、約3万人の観客が訪れている。

(2020年12月04日 00時00分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ