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コロナ防除で新事業2種 両備HD 紫外線ロボと抗ウイルス剤噴霧

抗ウイルス剤の噴霧作業
抗ウイルス剤の噴霧作業
路面電車の床を自走して紫外線を照射するロボット(中央)
路面電車の床を自走して紫外線を照射するロボット(中央)
 両備ホールディングス(HD、岡山市北区錦町)は16日、新型コロナウイルスを防除する2種類の新事業を発表した。ロボットによる紫外線の照射と、抗ウイルス剤の噴霧。公共交通機関や介護施設などに売り込むほか、両備グループの車両や施設でも利用する。

 ロボットは、タイヤ付きの本体から発光管2本が突き出た形で縦横約40センチ、高さ約160センチ、重さ約30キロ。バッテリーを内蔵し、自動で前後に動いて殺菌・殺ウイルス効果のある紫外線を照射する。5月から開発し、6月下旬に試作機が完成。バス1台を5分で殺菌できる。公共交通向けの紫外線照射ロボットは全国でも珍しいという。

 抗ウイルス剤については、JR西日本や大阪メトロの電車で採用実績がある製造元・ニチリンケミカル(大阪)と今月、代理店契約を締結。雑菌やウイルスを死滅させ、消臭効果などもあるという無色透明の液剤を霧状にして吹き付ける。人体には無害で、効果は3年以上続くという。

 紫外線照射サービスの単価や、ロボットの販売価格は未定。抗ウイルス剤の噴霧はバス1台当たり税別20万円、普通車は同1万7千円で請け負う。車両の整備や部品製造などを手掛ける社内分社・両備テクノモビリティーカンパニー(同市南区西市)に、両事業を担当する約20人の専門チームを編成した。

 この日は抗ウイルス加工の第1号として、グループの岡山電気軌道(同市中区徳吉町)の観光路面電車「おかでんチャギントン」に液剤を噴霧。紫外線照射ロボットも稼働させた。今後はグループのバスやタクシー、トラックなど2200台で順次、実施する。

 両備HDの小嶋光信会長は「ウィズコロナの時代に、従業員が安心して働き、お客が安心して利用できる環境を整えたい」と話した。

(2020年07月16日 19時44分 更新)

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