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特別支援学校のスクールバス増便 車内「3密」懸念で岡山県教委

増便したスクールバスで登校する岡山南支援学校の児童や生徒=12日
増便したスクールバスで登校する岡山南支援学校の児童や生徒=12日
 岡山県立特別支援学校での新型コロナウイルス感染防止を徹底するため、県教委はスクールバスを増便している。車内が3密になる懸念があり、利用する児童生徒への影響を考慮しての対応だ。増便されたバスには介助員がいないなど、従来のバスとは勝手が違うが、事故がないよう工夫しながら運行している。

 特別支援学校は学区が広いため、主に小中学生向けにスクールバスを設け、県立14校のうち10校の計37コースで走らせている。増便したのは、乗車率が50%を超える7校の計19コースで、バス乗車時に児童生徒の席が隣り合わせにならないようにするため、新型コロナで需要が落ち込む地元の観光バス会社などと協議し、空車を使えるように調整した。

 知的障害部門の小学部から高等部までがある岡山南支援学校(岡山市)では全校の6割に当たる122人がバスを利用。通常4台を同市内のバス会社と契約して8台に増便し、これまで乗車率が1台69・4~49・0%だったのを49・0~30・6%に減らした。

 一方、増便分には児童生徒の乗り降りなどをサポートする介助員が同行しないため、同校の教員が交代で同乗している。知的障害に加えて肢体不自由部門もある誕生寺支援学校(久米南町)は、増やした4台に車いす利用者が乗り降りしやすくなるリフトが備わっていないため、設備のある従来のバスに身体障害のある児童生徒を集めて乗車させている。

 増便は当初1学期末までの予定だったが、新型コロナの影響の長期化を受け、県教委は年度内の予算を確保した。特別支援教育課は「スクールバスは密集や密接が生まれやすい環境にある。課題もあるが、当面は続けていきたい」としている。

(2020年06月28日 19時11分 更新)

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