山陽新聞デジタル|さんデジ

マスクで作業 熱中症に気をつけて 岡山労働局が注意呼び掛け

マスクで作業 熱中症に気をつけて 岡山労働局が注意呼び掛け
 新型コロナウイルスの感染を防ぐため、この夏以降もさまざまな業種でマスクを着けながら仕事をする人は多いとみられる。岡山県内では2019年、工場でマスク着用中の作業員が熱中症で亡くなる労働災害が発生しており、岡山労働局は注意を呼び掛けている。

 同局によると、熱中症による死亡災害は10年(3件)を最後に起こっていなかったが、19年には2件発生。このうち1件がマスクの着用事例で、工場内で資財の運搬作業に従事していた。過去の休業4日以上の労災でも、18年に金属部品の溶接を行っていた作業員が気分を悪化させて救急搬送されるなど、マスクを着けた状態で熱中症を発症したケースが複数確認されているという。

 同局が分析したところ、いずれも高温多湿の環境下で、作業員は気密性の高い防じんマスクを着けていた。一般的にマスク着用時は体内に熱がこもって熱中症のリスクが増すとされることから、同局はマスクが発症に影響した可能性もあるとみている。

 厚生労働省が提唱する職場での熱中症予防対策「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」(5~9月)では、気温や湿度などから算出する熱中症の国際的な危険度指標「暑さ指数」(WBGT値)を把握するとともに、ミストシャワーや冷房設備の設置▽作業時間の短縮▽のどが渇いていなくても定期的に水分と塩分を補給―などを推奨する。

 岡山労働局も例年、事業者向けの熱中症予防講習会を各地で開いているが、今年は新型コロナ感染防止のため中止に。そのため各業界団体を通じ、作業計画の策定や健康状態の把握などに取り組むよう注意喚起している。

 同局健康安全課は「新型コロナの感染予防のため、オフィスでもマスクの着用が求められるケースは少なくないと考えられる。屋内では換気をしながらエアコンの温度をこまめに調整するなど、それぞれの職場で熱中症予防に努めてほしい」と訴えている。

(2020年06月05日 21時04分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ