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県内の観光施設、にぎわい復活へ 感染防止策講じながら再開

入館者の密接防止を促す掲示など感染防止策を講じている岡山城天守閣
入館者の密接防止を促す掲示など感染防止策を講じている岡山城天守閣
倉敷市美観地区で再開した「くらしき川舟流し」
倉敷市美観地区で再開した「くらしき川舟流し」
観客にアピールするように立ち上がったキタオットセイ=玉野海洋博物館
観客にアピールするように立ち上がったキタオットセイ=玉野海洋博物館
感染防止のためのビニールシート越しに宿泊客(左)を迎える旅館スタッフ=湯快感花やしき
感染防止のためのビニールシート越しに宿泊客(左)を迎える旅館スタッフ=湯快感花やしき
 新型コロナウイルス特措法に基づく緊急事態宣言が全面解除されたことなどを受け、岡山県内では1日、多くの観光施設や温泉街の旅館が再開した。各施設は感染防止策を講じながら、にぎわい復活に向けて歩みだした。

 岡山城天守閣(岡山市北区丸の内)は38日ぶりに開館し、早速歴史ファンらが訪れた。入り口では熱やせきがある人は入館しないよう求める張り紙を掲示し、職員が手の消毒とマスク着用を呼び掛けた。

 展示フロアは鑑賞ルートを一方通行とし、密接を防ぐため2メートルの間隔を空けるよう促す掲示物150枚を床や壁に貼った。稲本貴男館長は「今後、県外観光客も本格的に戻ってくる。他の施設の対策も参考に、万全の体制を整えたい」と気を引き締める。

 県内最大の観光地・倉敷市美観地区では、倉敷川を往来する「くらしき川舟流し」が42日ぶりに再開。感染リスクを抑えようと、1隻の定員を6人から4人に減らした。案内役の船頭は飛沫(ひまつ)を防ぐため、プラスチック製の透明マスクを着けた。

 初日は15人が乗船。カップルで楽しんだ保育士女性(36)=東広島市=は「自粛生活にストレスがたまっていた。久しぶりの観光は気持ちよく、気分転換になった」と笑顔だった。

 57日ぶり再オープンした玉野海洋博物館(玉野市渋川)。休館中にナポレオンフィッシュ(和名メガネモチノウオ)の未成魚や、七色に光って見えるウリクラゲが仲間入りした。

 人気者のキタオットセイは、久々の観客に立ち上がってアピール。「悠々と泳ぎ回る姿に癒やされる」と長男(2)を連れて訪れた女性(32)=岡山市北区。

 湯原温泉(真庭市)では、宿泊施設の半数の11カ所が営業を再開した。旅館「八景」(同市豊栄)や旅館「湯快感花やしき」(同市湯原温泉)では、従業員が「3密」を防ぐため脱衣所の棚を1列ずつロープと張り紙で使用を禁止したり、フロントにビニールシートを設置したりするなど準備を整え、宿泊客を迎えた。

 湯原町旅館協同組合によると、加盟する22施設の6月の予約状況は例年の2~3割程度という。八景おかみの上塩浩子さん(57)は「再開の喜びをかみしめている。少しずつお客さんが戻ってきてくれれば」と願うように話した。

(2020年06月01日 21時40分 更新)

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