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にぎわい消えた週末の美観地区 緊急事態宣言対象地域から来訪も

観光客が減った倉敷市美観地区。普段はにぎわう大原美術館前も閑散としていた
観光客が減った倉敷市美観地区。普段はにぎわう大原美術館前も閑散としていた
 新型コロナウイルス特措法に基づく政府の緊急事態宣言から初の週末を迎えた11日、岡山県内最大の観光地・倉敷市美観地区では大原美術館などの文化施設の休館が始まった。好天の観光日和に人影はまばらで、白壁の町からにぎわいが消えていた。

 「こんな美観地区は初めて。西日本豪雨直後でもこんなに人は減らなかった」。休日は100人以上が乗船する川舟流し。14年間船頭を務める男性(65)はあまりの静けさに驚く。

 観光客らの写真撮影スポットの一つである大原美術館前は閑散とし、加計美術館、倉敷民芸館、倉敷考古館なども軒並み休館。土産物店や飲食店は開いているものの、通常は行列ができる人気店でさえ客足はわずかだ。休日は午前中に満車になる近くの市営駐車場も、昼ごろで4割程度の利用にとどまっていた。

 喫茶店店主の男性(37)は「(集客力のある)大原美術館が閉まると心細い」としながらも「感染リスクがある中で営業して良いのかという葛藤もある」と胸の内を明かす。

 全国での感染拡大に伴い、美観地区でも外国人や高齢者の団体客が激減。3月には目立った若者らのグループも、4月に入ってからは少なくなっている。

 人出はまばらとはいえ、依然として緊急事態宣言対象地域から観光客が訪れていた。「外出は良くないとは思ったけど、自粛ばかりだと息が詰まる」(大阪市、20代女性会社員)、「岡山は感染がそれほど広がっていないと聞くしね」(埼玉県の夫婦)。駐車場でも大阪、神戸といった関西圏のナンバーが見られた。

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(2020年04月11日 22時18分 更新)

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