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砂糖不使用「糀のあん」発売 ファームプロダクツデザイン

小豆を米こうじで発酵させた砂糖不使用の「糀のあん」
小豆を米こうじで発酵させた砂糖不使用の「糀のあん」
 果実の加工を手がけるファームプロダクツデザイン(岡山市北区津島東)は、小豆を米こうじで発酵させた粒あん「糀(こうじ)のあん」を発売した。初の自社製品で、甘酒のような風味と優しい甘さが特徴という。

 軟らかく炊いた北海道産の小豆と岡山県産米に、みそ製造・まるみ麹(こうじ)本店(総社市美袋)の米こうじを加え、10~12時間ほど発酵。火にかけて練りながら水分を飛ばし、甘みを際立たせた。砂糖は使用していない。プレーンのほか、きな粉入りやカカオパウダーを加えたチョコレート風味もある。いずれも85グラム入りで864円。まるみ麹本店などで扱っている。

 ファーム社は2019年に設立。農業法人からの依頼を受け、倉敷市浅原の工房でシロップ漬け白桃などを製造している。「糀のあん」は、北條択治代表が勤務していた兵庫県内の製あん会社で培った技術を生かして企画した。健康志向の高まりで注目される発酵の技術を活用。まるみ麹本店の協力を得て、約1年かけて完成させた。

 第1弾は昨年12月に発売。雑味を抑えてすっきりとした甘さになるよう改良し、今年4月に再発売した。今秋以降、米粉やおからで作ったクラッカーとのセットも販売する予定。北條代表は「食品見本市などにも出展し、販路を広げていきたい」と話している。

(2023年06月26日 10時33分 更新)

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