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技術職員採用で教養試験を廃止 岡山県人事委、24年度から

岡山県庁
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 岡山県人事委員会は19日、来春入庁の2024年度職員採用試験の技術職について、教養試験を廃止すると発表した。土木や電気といった技術職を巡っては民間企業との人材獲得競争の激化などで確保が難しくなっており、負担軽減を図ることで志願者数を回復させる狙い。全国的にも廃止の動きが広がっており、少子化に伴う人材不足も絡んで動きは加速しそうだ。

 県人事委によると、技術職員採用を巡っては、23年度の農業土木の競争率が1・0倍、電気は受験者3人で合格者がゼロとなるなど近年、苦戦を強いられている。

 県人事委は今回、畜産や建築などを含む9職種について民間志望者も受けやすいように社会や人文といった教養試験を廃止。6月16日に岡山、東京の2会場で行う1次試験は民間の採用試験で用いられる「SPI」などに近い内容とする。2次試験の面接は7月に行う予定。

 技術職の採用を巡っては山口、千葉県も24年度試験から同様に教養試験を廃止する方針を打ち出している。県人事委は「民間の採用意欲の高まりで取り巻く状況は厳しさを増している。県職員の仕事の魅力を伝え、多様な人材を確保していきたい」としている。

 問い合わせは県人事委事務局(086―226―7561)。

 岡山県が24年度に募集する技術職は次の通り。

 環境、衛生、農業、土木、農業土木、畜産、林業、建築、電気

(2024年04月19日 21時46分 更新)

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