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日本刀の聖地 ロゴマークでPR 瀬戸内市制作、刃文や風土を表現

日本刀の聖地をPRするロゴマーク
日本刀の聖地をPRするロゴマーク
 瀬戸内市は「日本刀の聖地」と称される備前刀の産地・長船地域をアピールするロゴマークを作った。備前刀の代表的な刃文と、刀生産に適した風土を同時に表現。市のブランド力を高め、誘客につなげる。

 刃文は波形で、市所有の国宝「太刀 無銘一文字(山鳥毛=さんちょうもう=)」で知られる刀工集団・福岡一文字派や、備前鍛冶最大の「長船派」が得意とした。ロゴマークではグラデーションで表され、波形模様のヒントになったと伝わる熊山(標高508メートル)の山並みもイメージしている。白い線で描かれた刀の峰部分は、産地の流通を支えた吉井川の水面と重ね合わせた。

 刀の生産量が日本一だったことや、一文字派の名前にちなみ、漢字の「一」に見えるようにもデザイン。「長船」などの文字も刀剣を思わせる鋭い字体を採用した。

 色は白黒を基調とし、市は観光パンフレットや職員の名刺、のぼりなどにマークを使っていく予定。市文化観光課は「日本刀文化を育んだ地理的な背景も一目で分かる発信力の高いマークになった。市内外へ広め、長船に関心を持つ人を増やしたい」としている。

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