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遊び場“出前”拡大へ 岡山のNPO 運搬プレーカー導入

遊びに使う多様な遊具を積み、各地に出向くプレーカー
遊びに使う多様な遊具を積み、各地に出向くプレーカー
 子どもが自由に遊べる場・プレーパークをこどもの森(岡山市北区学南町)などで運営しているNPO法人岡山市子どもセンター(同久米)は、車に遊具を積んで遊び場を“出前”する「プレーカー」を導入した。機動力を高めて開催エリアや回数を増やし、外遊びの機会拡大を目指す。

 軽ワゴン車1台を東京の社会福祉法人の助成を受けて購入した。デザインは多機能型事業所「ありがとうファーム」(同表町)で活躍するアーティスト・かなっぺさんに依頼。柔らかなタッチで描かれた多彩な表情の動植物が車体を飾る。導入費は約180万円。

 車内には将棋やオセロ、シャボン玉、ままごとセット、黒板をはじめ、のこぎりやトンカチといった木工道具、遊びの材料として使う新聞紙やフェルトペンを載せる。出張先の状況に合わせ、七輪やロープ遊具なども積み込める。

 プレーパークはプレーリーダーと呼ばれる大人が見守る中で、子どもが自分の発想で主体的に遊ぶ場。センターは2001年から公園などで始め、08年からはこどもの森の一角で週5日常設する。岡山市内の公園や公民館に出向いて実施する際はボランティアの車を使っていたが、プレーカーの配備で利便性がアップするという。

 3月に完成し、4月から運用している。岡山県内のイベントを訪れるほか、住民団体などの依頼にも目的や参加人数、出張費用などを相談した上で応じる。訪問予定はセンターのホームページやインスタグラムに掲載する。

 同センターの久保田将裕理事(31)は「遊びは子どもの心の成長に欠かせない。まちを走り、岡山を遊びであふれさせつつ『遊び場づくり』という活動を知ってもらうきっかけになれば」と話している。問い合わせは同センター(086―242―1810)。

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