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果樹カメムシ類注意報 岡山県発令 生産農家に防除徹底呼びかけ

モモやナシに被害を与えるチャバネアオカメムシ
モモやナシに被害を与えるチャバネアオカメムシ
 岡山県は10日、モモやナシに被害を及ぼす「果樹カメムシ類」の大量発生が予想されるとして、生産農家に対して防除の徹底を呼びかける病害虫発生予察注意報を県内全域に発令した。注意報の発令は2年ぶり。

 果樹カメムシ類はチャバネアオカメムシ(体長約10ミリ)クサギカメムシ(同15ミリ)ツヤアオカメムシ(同15ミリ)の総称。針のような口を果実に突き刺して果汁を吸い、果実にくぼみや生育不良を引き起こす。

 県農業研究所(赤磐市)の4月21日~5月5日の調査で平年の倍以上の個体数が確認された。暖冬の影響で生き延びた成虫が多かったことが原因とみられる。

 気象庁の予報では今後3カ月の岡山県の気温は平年より高い見込み。県農産課はカメムシの活動の活発化が予想されるとして「天候を考慮した適切なタイミングで薬剤散布に努め、袋掛け作業が遅れないようにしてほしい」としている。

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