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児童ら伝統衣装で丁寧に茶摘み 矢掛・山田小の畑、恒例の祭り

茶畑で新芽を摘み取る児童ら
茶畑で新芽を摘み取る児童ら
 茶畑を持つ山田小(岡山県矢掛町里山田)で8日、恒例の「茶摘み祭り」が開かれ、昔ながらの衣装に身を包んだ児童らが手作業で新芽の収穫に取り組んだ。6月には新茶として味わう。

 茶畑(約7アール)は運動場脇の高台にあり、祭りには全校児童74人をはじめ、保護者、地元住民ら計約150人が参加。児童たちは、女子は紺がすりの着物に姉さんかぶり、男子は法被に鉢巻き姿となり、丁寧に摘み取っては手元の竹ざるに入れていった。

 茶葉は、教職員が後日農機で収穫する分を含め、例年100キロ近くに上るという。井原市の製茶工場で緑茶に加工し、児童らが家庭で味わうほか、10月の学校行事で販売する。

 新型コロナウイルス禍の影響で規模を縮小しての開催が続いたが、今年は以前のようににぎやかな祭りとなった。6年の女子児童(11)は「皆で協力してたくさん収穫でき、楽しかった。早く新茶を味わいたい」と話していた。

 同小の茶畑は、昭和初期に前身の山田青年学校の教師が静岡県から購入した種を植え、育てたのが起源。樹齢は約90年。児童と保護者らが栽培に取り組んでいる。

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