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原因特定へボーリング調査開始 吉備中央・有害物質問題

岡山県吉備中央町内の資材置き場で進むボーリング調査
岡山県吉備中央町内の資材置き場で進むボーリング調査
 岡山県吉備中央町の円城浄水場(同町上田西)から有害な有機フッ素化合物が検出された問題で、町は7日、発生源の可能性が高いとみられる町内の資材置き場周辺でボーリング調査を始めた。土壌と地下水を調べ、原因の特定につなげる。

 資材置き場では、使用済み活性炭が長年置かれていた周辺の土壌から高濃度の化合物が検出されており、県などは浄水場の当時の水源に近いことから発生源との見方を強めている。

 調査は2カ所で行い、資材置き場で深さ約30メートル、約60メートル上流の地点で約5メートルまでそれぞれ掘削、土壌と地下水の成分を比較する。

 資材置き場の調査では、業者が金属製の管を地面に突き刺し、1メートル掘るごとに引き抜いて土を採取した。地下水は最初に湧き出た水を調べる。作業は11日まで5日間行う予定。

 7月中旬に判明する分析結果を町の原因究明委員会に提供する。町住民課は「原因の特定に努め、住民の安心につなげていきたい」としている。

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