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だんじり3基 威勢よく 瀬戸内・尻海地区 5年ぶり祭り

威勢よく引き回される3基のだんじり
威勢よく引き回される3基のだんじり
 江戸時代に回船業で栄えた瀬戸内市邑久町尻海地区に伝わる「尻海だんじり祭り」が4日、現地で開かれた。新型コロナウイルス禍を経て5年ぶり。だんじり3基(市有形民俗文化財)が威勢よく引き回され、住民らが日常の回復を実感しながら楽しんだ。

 だんじりは西町、市場町、東町に1基ずつあり、竜頭の船首や唐破風の屋根を持ち、それぞれ形が異なる。各町は若杉やちょうちんで飾り付けて出発し、太鼓やかね、笛で伝統の祭りばやし「シャギリ」を奏でながら巡行した。

 若宮八幡宮(同市邑久町尻海)の石段下に3基がそろうとシャギリの音色が一層にぎやかに。男衆は競うように中央のスペースにだんじりを寄せたり引いたりし、盛り上がりは最高潮に達した。

 今回初めて地元の日本ITビジネスカレッジの留学生13人がだんじりの引き手として参加。インド出身の2年生(28)は「住民の熱気にびっくり。受け継がれてきた祭りに関われ、貴重な経験になった」と話していた。

 若宮八幡宮の末社・神田稲荷神社の春祭で2年に1度行われている。

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