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にぎわい創出へ笠岡駅前に飲食店 岡本さん、商店街空き店舗を改装

店舗で接客を行う(左から)伊木さん、岡本さん
店舗で接客を行う(左から)伊木さん、岡本さん
 笠岡市で活動する地域おこし協力隊の岡本真美子さん(31)=同市=が、JR笠岡駅前の商店街の空き店舗を活用し、新鮮な野菜を使った料理を提供する店「Farmer's Kitchen Boonies(ファーマーズ・キッチン・ブーニーズ)」を開業した。地元農家との出会いから未経験の飲食業への挑戦を決意。「おいしい料理と生産者の思いを届けたい」と意気込んでいる。

 レコード店だった2階建ての1階約50平方メートルを改装し、アンティーク調のテーブルやソファを置いた。野菜を提供するのは吉田地区で農業を営む伊木大介さん(39)。昼は、肉や魚の主菜1種と伊木さんの野菜を使った副菜3種が選べる弁当を販売し、夜は店内でそういった料理に加え、お酒も提供する。

 岡本さんは栃木県出身で2022年9月に着任。市民間の交流イベントなどを開催する中で伊木さんと知り合い、野菜の魅力や農家の努力を伝えたいと、生産者の顔が見える店づくりを思いついた。

 笠岡市出身の伊木さんは関西で料理人を務めていた経験もあり、店では調理を手がける。岡本さんが酒の提供や接客を担当する。

 営業日は木~土曜の午前10時~午後1時半、同5時~11時。台所をシェアキッチンとしても活用する計画で、交流のある飲食店に料理を提供してもらう。

 駅周辺ではシャッターを閉めたままの店も多く、岡本さんは「中心部がにぎわうきっかけになれば」と話す。

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