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薬物所持に刑事罰復活へ 「非犯罪化」全米初の試み終わる

 薬物所持者に対する指導現場=18日、米オレゴン州グランツパス(ロイター=共同)
 薬物所持者に対する指導現場=18日、米オレゴン州グランツパス(ロイター=共同)
 【ロサンゼルス共同】米西部オレゴン州で4月、危険性の高い薬物の少量所持に最高で禁錮6月の刑事罰を科す法律が成立した。9月に施行される。同州では2021年、少量所持者に刑事罰でなく治療を促す仕組みが始まったが、過剰摂取による死者が急増し州議会が方針転換。全米初の試みだった「薬物の非犯罪化」は終わりを迎えた。

 「わが州で、致死性と中毒性がこれほど高い薬物はなかった」。コテック州知事は今年1月、医療用麻薬オピオイドの一種フェンタニルがまん延しているとし、緊急事態を宣言した。

 州によると、オピオイドの過剰摂取による死者は自殺などを除き、19年の280人から22年の956人に急増した。

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