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タイガー・ジェット・シンが受章 「プロレスファンへの栄誉」

 旭日双光章に決まった元プロレスラーのタイガー・ジェット・シンさん(山内猛氏撮影)
 旭日双光章に決まった元プロレスラーのタイガー・ジェット・シンさん(山内猛氏撮影)
 政府は2024年春の叙勲受章者を29日付で発表し、元プロレスラーのタイガー・ジェット・シン(本名・ジャグジット・シン・ハンス)さんには、旭日双光章が贈られる。ターバン姿でサーベルを振り下ろし、「インドの狂虎」の異名を持つ悪役レスラーとして、日本プロレス界で故アントニオ猪木さんの最大のライバルと言われた。旭日双光章の知らせに「日本の全てのプロレスファンに与えられた栄誉だ」と喜んだ。

 80歳になっても眼光の鋭さは変わらない。「猪木が一番強かった」と振り返る。試合後は数週間も打撃の痛みが残ったという。さまざまな因縁があったが「過去のことだ」と意に介さない。

 「日本の良い思い出ばかり」と目を細める。現金や貴金属が入ったかばんをホテルに置き忘れ、何も盗まれずに戻ってきたことがあった。「一生忘れない。誠実な人たちだ」と語った。

 在住するカナダで慈善団体を運営。2011年の東日本大震災に心を痛め、福島県で自宅を失った児童らに義援金を送った。「日本は第二の故郷。日本人は家族のような存在だからね」

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