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使わなくなった筆に感謝 岡山・金剛寺で供養

使わなくなった筆に感謝し、護摩壇に投げ込む参列者
使わなくなった筆に感謝し、護摩壇に投げ込む参列者
 岡山市北区磨屋町の金剛寺で21日、使わなくなった筆に感謝し、書道の上達を祈願する「筆供養」が営まれた。平安時代の能書家で「三筆」と称される弘法大師空海(774~835年)の命日(旧暦3月21日)にちなんで実施。

 市中心部などから約20人が参列した。境内の筆塚前で津下光祐住職(50)が護摩壇に向かって読経する中、この1年間に持ち込まれた約150本を祈りを込めて投げ入れ、燃え上がる炎に手を合わせた。

 金剛寺で書道教室を開いている女性(75)=東区=は「古い筆に感謝するとともに、すてきな文字が書けるようにお祈りしました」と話した。

 金剛寺の筆供養は書家と交流のあった先代住職が1985年に始め、今回で40回目。

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