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岡山南高 横山さん考案とろナス丼 吉備SA下り線で9月末まで提供

もんげ~とろナス丼と考案した横山さん
もんげ~とろナス丼と考案した横山さん
 みそが利いた焼き肉のたれ、とろけるような食感の焼いたナス、温泉卵が混ざり合い、絶妙なハーモニーを奏でる。山陽自動車道吉備サービスエリア(SA)下り線(岡山市北区今岡)のフードコートで提供されている「もんげ~とろナス丼」。岡山南高(同奥田)商業クラブの3年横山歩海(ほのみ)さん(17)が、先輩が作った「焼肉の糀(こうじ)たれ」と地元をアピールしようと生み出した。

 県産米をプリンのように盛り付け、いずれもたれを使って照り焼きにしたナス、炒めた合いびき肉をのせ、頂上に温泉卵をトッピングした。相性抜群のナスとひき肉でご飯が進み、卵を割ると流れ落ちる黄身のまろやかなこくが加わり“味変”が楽しめる。

 岡山を代表するキャラクター桃太郎の誕生シーンから卵を割るコンセプトを発想し、高い位置から黄身が流れるよう工夫。焼いたときの食感が好きで、特産の千両ナスのPRにもなるためナスと組み合わせた。価格を抑えやすい材料で物価高にも配慮したという。

 2018年に商業クラブ生と県内企業が開発したたれを売店で販売している縁で、同SAなどがたれを使った新メニュー考案を生徒に依頼した。23年度の2年生39人がレシピを寄せ、書類選考で選ばれた4点を関係者が実食。味や地元の魅力を発信できる点などから、とろナス丼のメニュー化が決まった。

 横山さんは「考えたメニューが販売されてうれしい。見た目も味も自信作。ナスが嫌いな子を含め、幅広い世代が食べやすいはず。たれの購入にもつなげたい」と話している。

 提供は9月30日まで。営業は午前10時~午後10時。1180円(4月25日までは1080円)。問い合わせは吉備SA下り線(086―284―8600)。

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