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福山城に1泊 殿様気分味わって 「城泊」地元財団が予約開始

月見櫓2階に整えられた寝室
月見櫓2階に整えられた寝室
宿泊場所となる月見櫓
宿泊場所となる月見櫓
 ふくやま芸術文化財団は19日、2022年に大規模改修を終えた福山城(福山市丸之内)に宿泊できる「城泊」の予約受け付けを始めた。料金は2人で1泊2食付き132万円から。事業は7月1日に開始し、天守を含む一帯を貸し切り、殿様気分を満喫してもらう。

 城主の衣装に着替えた宿泊客は、国重要文化財「筋鉄(すじがね)御門」の開門とともに裃(かみしも)姿の“家臣”に出迎えられる。宿泊する月見櫓(やぐら)で、幕末の藩主阿部正弘が老中だった際、米提督ペリーをもてなした料理を地元食材で再現した夕食を味わい、天守最上階で琴の生演奏と地酒を堪能する。翌朝は国登録有形文化財「福寿会館」で朝食を取る。

 月見櫓から約30メートル離れた御湯殿には当時の蒸し風呂を参考にした浴室もある。能や神楽鑑賞、市内を巡るツアーなど、宿泊客の要望を最大限組み込むオリジナルプランを用意し、歴史に基づいた体験を提供する。

 1日1組で最大4人まで。1人追加するごとに13万2千円が必要。大洲城(愛媛県)で城泊事業を担う業者(東京)と共同実施する財団は「新幹線停車駅に近接し利用しやすい。国内外の旅行者に福山の城や地域の魅力を感じてほしい」とPRしている。

 予約は公式サイト(https://fukuyamacastle.com)か電話窓口(0120―210―289)で受け付ける。

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