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操作、安全性アップの耕運機発売 ヤンマーアグリ 幅広いユーザーへ

ヤンマーアグリが発売したミニ耕運機の新商品
ヤンマーアグリが発売したミニ耕運機の新商品
 農業機械製造販売のヤンマーアグリ(岡山市中区江並)は、操作性と安全性を向上させたミニ耕運機の新シリーズを発売した。家庭菜園を楽しむ人から農業者まで幅広いユーザーを想定している。

 ハンドル操作一つで直進から旋回に切り替えられる機能を国内メーカーで初めて採用した。ハンドルの位置を下げるだけでレバーが「直進」から「旋回」に切り替わり、耕運爪の回転も停止。ハンドルを持ち上げて爪を宙に浮かせ、安全に旋回できる。従来はレバーを操作した上で、ハンドルを下げる必要があった。

 傾斜地に止めたり、軽トラックに載せたりする時の駐車ブレーキも新たに装備した。耕せる土の深さは最大18センチと従来より1センチアップ。土をならすゴム先端部も分厚くし、整地性能を向上させた。

 エンジンの馬力やタイヤの大きさ、爪の種類などが異なる全23種類を展開し、作業内容やほ場の条件に応じて幅広く利用できる。連続使用可能時間は2時間。価格は25万800~35万8600円。静岡県内にあるグループ会社の工場で製造する。

 ヤンマーアグリは農機大手ヤンマーホールディングス(大阪市)の子会社で、2002年にヤンマー農機製造(滋賀県)として設立。13年にセイレイ工業(岡山市)、21年に旧ヤンマーアグリ(大阪市)と統合した。資本金9千万円。従業員は子会社を含めて約5千人。

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