山陽新聞デジタル|さんデジ

散る桜めでつつ一服 名僧しのぶ 倉敷・玉島で良寛茶会

良寛和尚の遺徳をしのび、茶の湯の世界に浸る愛好者ら
良寛和尚の遺徳をしのび、茶の湯の世界に浸る愛好者ら
 江戸時代の禅僧・良寛の遺徳をしのぶ第76回良寛茶会(聖良寛奉賛会主催、山陽新聞社共催)が14日、修行の場だった円通寺(倉敷市玉島柏島)と、隣接する国民宿舎良寛荘で開かれた。県内外から多くの茶道愛好家らが訪れ、名僧に思いをはせた。

 両会場には、裏千家淡交会、表千家流、煎茶の日本礼道小笠原流の計3流派が茶席を設けた。円通寺本堂では奉賛会や各流派の代表らが参列し追悼法要が営まれ、仁保哲明東堂(前住職)が良寛和尚をまつった祭壇に献茶した。

 各茶席では着物姿の女性らが掛け軸や生け花をめでながら、優美な茶の湯の世界を堪能。見頃を少し過ぎた境内の桜の下では「散る桜 残る桜も 散る桜」と詠んだ良寛に思いを巡らせる愛好家の姿もあった。

 岡山市南区の女性(55)は「桜が散る姿も見ながらのお席で、季節の取り合わせに心がうるおいました」と話していた。

あなたにおすすめ


さんデジ特集

TOP