木のぬくもりに包まれた憩いスポットが３日、池田動物園（岡山市北区京山）にオープンした。築４０年超の売店と食堂を改装し、イメージも居心地も一新した「あしあとショップ＆ごちそうキッチン」。いち早く足を運び、その魅力に触れてみた。

　「木に囲まれてゆったりした気分になる」。オープン日に子どもらと訪れた女性（３９）＝同市北区＝が笑顔を見せる。

　その言葉通り、壁や天井、棚などに木材をふんだんに使用。食堂にはテラス席と大きな掃き出し窓があり、開放感があふれる。木の香りと春の陽気が心地よく、つい長居したくなる。

　そこで評判の「ホワイトタイガーカレー」（７５０円）を注文してみた。ご飯とルー、のりで表現された園の人気者は、ひげや大きな口がなんともキュート。口に運ぶと刺激の少ない、まろやかなうまみが広がる。見た目も味も子どもも楽しめそうだ。

　スナックやドリンクを扱う軽食コーナーはメニューを拡充。ソフトクリームはレッサーパンダなど動物の写真をプリントしたクッキーが付く「いけだソフト」（５００円）にリニューアルした。

　アシツメテェ、クビナゲェガ、ホネガスキジャ…。キーホルダーやぬいぐるみなど多彩な品が並ぶショップをチェックしていると謎の片仮名が躍るアイテムがあった。それぞれフラミンゴ、キリン、ハイエナの愛らしい絵に添えられている。

　飼育員考案の一言を生かした新グッズのポーチ（１２００円）とハンドタオル（千円）。親しみある岡山弁に動物のホンネに触れた気がして、思わずくすりとしてしまった。

　店名は餌やりの愛称「ごちそうタイム」と、来園の足跡としてグッズを手にしてほしいとの思いから付けたそう。もうすぐゴールデンウイーク。建物や食事、グッズなど「映え」が詰まった新スポットに、いろんな“あしあと”を残しに訪れてみては―。