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364組 節目の喜び分かち合う 岡山で「金婚夫婦お祝いの集い」

364組が半世紀の歩みに思いをはせた第26回「金婚夫婦お祝いの集い」岡山会場=岡山シンフォニーホール
364組が半世紀の歩みに思いをはせた第26回「金婚夫婦お祝いの集い」岡山会場=岡山シンフォニーホール
 第26回「金婚夫婦お祝いの集い」(山陽新聞社主催)岡山会場が13日、岡山市北区表町の岡山シンフォニーホールで開かれた。岡山県南を中心に結婚50年の節目を迎えた364組が参加。苦楽を共にした昭和、平成、令和の三つの時代に思いをはせ、そろって晴れの日を迎えた喜びを分かち合った。

 金婚夫婦が結ばれた1974(昭和49)年は前年の石油ショックが響き、戦後初のマイナス成長となるなど高度経済成長が終わりを告げた。県内では県都の玄関口・岡山駅に地下街「岡山一番街」がオープンし、県内初の高速道路・中国縦貫自動車道(中国自動車道)が一部開通するなど、地域の発展を担う基盤整備が進んだ。

 式典では、山陽新聞社の松田正己社長が「激動の時代を二人三脚で歩んでこられた皆さま方の努力のおかげで今日がある。感謝と敬意を申し上げる」とあいさつ。岡山市の大森雅夫市長が祝辞を述べた。

 参加者を代表し、特別史跡旧閑谷学校顕彰保存会理事長の國友道一さん(74)、静香さん(74)=岡山県和気町=夫妻が登壇。道一さんは「子育ての苦労、仕事の悩み、健康の不安などさまざまな困難を乗り越えて金婚式を迎えることができ、大きな喜び。皆さん、互いに感謝の気持ちを忘れず、よい夫婦として年を重ねていきましょう」と笑顔で呼びかけた。

 岡山フィルハーモニック管弦楽団の弦楽四重奏が「あなた」(小坂明子)「二人でお酒を」(梓みちよ)など当時の流行歌をメドレーで演奏。半世紀の世相をまとめた映像の上映や客席へのインタビュー、民謡歌手田中みずほさんのステージもあった。

 集いは山陽新聞社創刊120周年を記念して始まった地域貢献事業。参加者には記念品が贈られ、会場で撮影した2人の記念写真と祝辞状が後日届けられる。

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