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水島港離れ解消へ働きかけ強化 国際貨物減り岡山県が荷主へ補助

 水島港(倉敷市)の国際貨物取扱量の回復に向け、岡山県が荷主企業に対する働きかけを強化している。新型コロナウイルス感染拡大による世界的な物流停滞の余波で、県内の荷主企業が多航路を持つ神戸港(神戸市)に利用を切り替える「水島港離れ」が続いているためだ。県は2024年度、荷主企業を対象にした補助制度を新設するとともに、トラック運転手らの残業規制が強化される「24年問題」や脱炭素化への対応で地元港湾を使うメリットをアピール。県産業を支える国際貿易拠点としての機能回復に懸命だ。

 水島港は韓国、中国、台湾・香港への国際コンテナ航路を持ち、これらの国・地域以外へは中継地の韓国・釜山港でコンテナを積み替えるケースが一般的な半面、神戸港は北米や東南アジアを含む多方面に航路を有する。コロナ流行時は各国の港で労働者不足などから物流が停滞。水島港の利用で経由地が増えれば到着が遅れるリスクが生じるとして、岡山県内の荷主企業が神戸港まで陸送するケースが目立っているという。...
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