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能登復興、ガザでの戦闘終結願う 岡山・宗忠神社の御神幸

後楽園近くの鶴見橋を進む御神幸
後楽園近くの鶴見橋を進む御神幸
 岡山の春を彩る宗忠神社(岡山市北区上中野)の御神幸(ごしんこう)が7日、同市中心部で行われた。平安貴族風の装束をまとった約300人が後楽園までの往復12キロを練り歩き、世界平和への祈りをささげた。

 ご神体をのせた御鳳輦(ごほうれん)を中心とする行列は午前9時前に同神社を出発。笛や太鼓による吉備楽の演奏を響かせながら、表町商店街やJR岡山駅前などを巡った。後楽園では、黒住教の黒住宗道教主が能登半島地震の被災地復興やパレスチナ自治区ガザでの戦闘終結を願う祝詞を奏上した。

 後楽園近くの鶴見橋では、大勢の花見客らが伝統行事を見守り、写真に収めていた。夫婦で訪れた男性(75)=赤磐市=は「厳かな雰囲気で、平和への願いが伝わってきた。心がすがすがしくなった」と話した。

 御神幸は1885(明治18)年に宗忠神社が現在地に建立されたのを記念し、翌年に信者らが御鳳輦を引いて今村宮(岡山市北区今)まで歩いたのが始まりという。

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