自動車販売の岡山トヨペット（岡山市南区古新田）は、飲酒運転撲滅を呼びかける啓発動画を制作し５日、自社ホームページなどで公開した。新型コロナウイルス禍が落ち着いて行動制限がなくなり、外出先で酒を飲む機会が増える中、飲酒運転の危険性を改めて認識してもらう狙い。

　動画は「ユレルオトコ」（１２０秒）で、俳優の松岡広大さん（２６）が主人公の男性を演じる。男性は飲食店で酒を飲み、心に潜む「悪魔」にそそのかされ車を運転して帰りそうになるも「天使」に諭されて歩き出し、直後に飲酒運転の車にひかれてしまう。画面には飲酒死亡事故が減っているグラフと「しかし、ゼロではない」の文字も映し、事故の恐ろしさを訴えている。

　動画サイト・ユーチューブで視聴できるほか、テレビＣＭ用の１５秒バージョンを春の全国交通安全運動初日の６日から岡山、香川県で放映する。

　５日、同社本店で関係者や報道機関向けの発表会があり、末長一範社長が「全ての人が“悪魔のささやき”に惑わされないよう啓発していく」と述べた。

　同社は２０１４年から同運動に合わせて毎年動画を作っており、今回は第１１弾。