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本物みたいな金魚 深堀隆介展開幕 岡山、超絶技巧で描いた300点

生きているような金魚に見入る入場者
生きているような金魚に見入る入場者
テープカットする主催者ら
テープカットする主催者ら
 金魚を題材にした独自の立体絵画で国内外の注目を集める美術家深堀隆介さん(51)=横浜市=の代表作を集めた「深堀隆介展~水面のゆらぎの中へ」(岡山シティミュージアム、山陽新聞社主催)が5日、岡山市北区駅元町の岡山シティミュージアムで開幕した。透明樹脂の層にアクリル絵の具を重ね、本物の金魚が泳いでいるかのように描き出す“超絶技巧”が、訪れた人を驚かせている。

 初期から最新作まで約300点を展示。木升の中でさまざまな金魚が泳ぐ代表作「金魚酒」シリーズをはじめ、4畳半の畳の上を無数の金魚が自由に泳ぐ大作「方丈ノ夢」、タライから網で金魚をすくう一瞬をとらえた「晴天の鶴」など趣向を凝らした作品が並ぶ。和気中1年の生徒(12)は「本当に生きているようにきれいでびっくりした。制作技術も金魚の立体感もどんどん向上しているのもすごい」と見入っていた。

 一般公開に先立ち開会式があり、主催者の松田正己山陽新聞社社長と林恭生岡山市副市長が「岡山では初の展覧会。深堀ワールドを楽しんでほしい」とあいさつ。深堀さんが「金魚は長く日本人の暮らしとともにあった存在。一貫して金魚を描いてきた20年の試行錯誤をみてもらいたい」と話し、特別協賛した山陽SC開発の福田知明社長らを加えた5人がテープカットした。

 山陽新聞創刊145周年、岡山一番街開業50周年を記念し開催。5月26日まで。4月8、15、22日と5月7、13、20日休館。

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