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県内最大級の農産物直売所が開店 JA晴れの国岡山 総社に旗艦店

買い物客でにぎわうオープン初日の店内
買い物客でにぎわうオープン初日の店内
開店前に行われたオープニングセレモニー
開店前に行われたオープニングセレモニー
 岡山県内最大級の農産物直売所「晴れのち晴れ」が2日、総社市岡谷にオープンした。JA晴れの国岡山(倉敷市玉島八島)が運営し、県内各地の農産物などを販売。同JAの「旗艦店」と位置付け、農家の所得向上につなげる。

 旧山手直売所の敷地(約8300平方メートル)に鉄骨2階延べ約2800平方メートルを建設し、1階に直売所を整備した。売り場面積は約500平方メートルで、旧山手直売所の約1・2倍に拡大。組合員ら約600人が出荷会員として登録しており、旬の野菜や果物をはじめ、肉、コメ、切り花、加工品などをそろえる。3年後をめどに年間売上高10億円を目指す。

 開店前にオープニングセレモニーがあり、同JAの内藤敏男組合長らがテープカット。100人以上が列を作り、県北から県南までの充実した品ぞろえを楽しんでいた。

 地産地消メニューを提供する2階の直営カフェレストラン「SORA&SUN」の開業を待って、10月ごろに産直施設「旬感広場」としてグランドオープンする計画。昨年6月に着工し総事業費は約7億円。

 内藤組合長は「消費者に喜んでいただけるよう、旬と新鮮さにこだわって運営する。高齢化や担い手不足の進む地域農業振興の起爆剤にしたい」と話した。

 同JAは2020年、県内8JAが合併して誕生。農産物などの販売高を30年度に300億円以上(23年度見込み約260億円)とする目標を掲げ、県内各地の農産物をトラックで集荷して各直売所に届ける「直行便事業」など広域性を生かした事業を展開しており、大型直売所の整備もその一環。

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