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園児の降車確認、マニュアルなし 静岡の女児置き去り死で報告書

 静岡県牧之原市の杉本基久雄市長(左)に報告書を手渡す第三者委の永倉みゆき委員長=29日午後、牧之原市役所
 静岡県牧之原市の杉本基久雄市長(左)に報告書を手渡す第三者委の永倉みゆき委員長=29日午後、牧之原市役所
 静岡県牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で2022年9月、園児の河本千奈ちゃん=当時(3)=が通園バスに取り残され熱中症で死亡した事件で、市が設置した第三者委員会が29日、報告書をまとめた。前年に同種事件があったものの業務見直しを行わず、整備すべき園児の降車や出欠を確実に把握するためのマニュアルがなく、園の安全管理体制に問題があったと結論付けた。

 報告書では、バスを運転していた元園長について、全員が降車したかの認識もなく「運転手が留意すべき注意点を承知しておらず、命を預かる業務であるという意識が薄かった」と指摘した。

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