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惑星の「さえずり」実験室で再現 宇宙天気予報の精度向上に期待

 「コーラス放射」の再現で使用した実験装置=2017年、千葉県柏市(東京大の斎藤晴彦准教授提供)
 「コーラス放射」の再現で使用した実験装置=2017年、千葉県柏市(東京大の斎藤晴彦准教授提供)
 地球などの惑星を取り巻く磁場とプラズマ、そこから生じる鳥のさえずりのように聞こえる周波数の波を実験室で再現することに成功したと、核融合科学研究所(岐阜県土岐市)と東京大などのチームが29日までに発表した。

 この波は、太陽の活動が地球に影響して生じる「宇宙天気現象」の一つで、「コーラス放射」と呼ばれる。オーロラの発生や人工衛星の故障などに関わっており、実験室で研究できれば、宇宙天気予報の精度を高められる可能性があるという。

 チームの斎藤晴彦東京大准教授は「実験室であれば興味深い現象を抜き出して解析できる。コーラス放射の発生条件の理解につながる」と話している。

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