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奈義にインクルーシブ遊具が完成 障害や年齢に関係なく楽しんで

メインとなるインクルーシブ複合遊具。車椅子で出入りできる
メインとなるインクルーシブ複合遊具。車椅子で出入りできる
 岡山県奈義町の町総合運動公園(同町柿)に、障害の有無や年代にかかわらず誰でも遊べる「インクルーシブ遊具」が完成した。公園が幅広い層の交流拠点となるよう町内の子育て世代や高齢者らの意見を参考に町が整備した。

 大型複合遊具(2018年度完成)のある芝生広場に、体を固定できるブランコや車椅子に乗ったまま遊べる砂場など6基を新設した。大小の滑り台と一体化したメインの複合遊具(高さ7メートル)は2層になったドーナツ状の床(直径8メートル)の中央部にジャンプして遊べる跳躍器具やネットを設置。車椅子で出入りできる緩やかなスロープも付けている。昨年11月着工、事業費は4950万円。

 公園整備に向けては22年度、有識者や保育・幼稚園、小学校の保護者、高齢者ら19人が「みんなの公園(インクルーシブな公園)づくり検討会」を発足。障害や年齢に関係なく楽しめ、交流が広がる公園をコンセプトに整備基本計画を策定していた。

 同年度には基本計画に基づき、芝生広場東西にストレッチや腹筋運動などができる12種類の健康器具を設置。町B&G海洋センターを発着点に園内の既存通路を利用して設けた約1・5キロのウオーキングコースもできている。

 完成記念式は26日に現地であり、奥正親町長や奈義小児童らがテープカットして祝った。同小4年の女子児童(10)は「みんなで遊べる遊具ができてうれしい。何度でも来たい」と話していた。

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