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五輪警備、各国に支援要請 仏、数千人の治安部隊想定

 22日、フランス・リヨン郊外で、ドローン対策の電波妨害機器を示す兵士(AP=共同)
 22日、フランス・リヨン郊外で、ドローン対策の電波妨害機器を示す兵士(AP=共同)
 【パリ共同】フランス政府は今夏のパリ五輪の警備で、欧州を中心とする各国に支援要請した。フランスメディアが28日、当局者の話として伝えた。数千人規模の治安部隊の受け入れを想定している。ポーランドは同日、支援する方針を明らかにした。

 モスクワ郊外のコンサートホールで22日に起きた銃乱射テロを受け、フランス政府は24日、国内のテロ警戒水準を最高に引き上げた。五輪でのテロに懸念が高まっており、各国の支援が不可欠だと判断したとみられる。特にセーヌ川で7月26日に行われる開会式は夏季五輪で史上初めて競技場外での実施となる。

 ポーランドのコシニャクカミシュ国防相は「パリ五輪の準備と安全確保のためフランスが設立した国際的な連合体に参加する」と表明した。ドイツも今月、五輪の警備のため警察官をフランスに派遣すると発表している。

 フランスでは五輪期間中、連日最大4万5千人のフランス警察と憲兵隊が出動。軍兵士1万8千人の動員も予定されている。さらに1万8千~2万2千人の民間警備員も現地に派遣される。

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