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全国植樹祭 メインの演劇練習公開 テーマは森林継承 出演者動き確認

アトラクションの演劇を練習する就実高の生徒と前野さん(左)
アトラクションの演劇を練習する就実高の生徒と前野さん(左)
ダンスに磨きをかける学芸館高の生徒
ダンスに磨きをかける学芸館高の生徒
 岡山市で5月に開かれる「第74回全国植樹祭」の岡山県実行委員会は28日、メイン行事の一つであるアトラクションの合同練習会を岡山市内で行い、報道陣に公開した。美作市在住の作家あさのあつこさん(69)が原作を手がけた演劇で、豊かな森林の継承がテーマ。倉敷市出身の俳優前野朋哉さん(38)や県内の高校生ら約80人が入念に動きを確認した。

 アトラクション「この緑に抱(いだ)かれて」は、奈良時代の都・平城京の建築に岡山県産ヒノキが使われた史実を知った高校生たちが人と森との理想的な関係について話し合い、森林の継承を決意する物語。前野さんが教師役、就実高演劇部が生徒役を務め、学芸館高ダンス部や城東高合唱部も出演する。

 合同練習では、高校生が「木材を活用できなければ山も森林も廃れてしまう」「やるぞー、山と森の新しい未来じゃ」と方言を交えたせりふの言い回し、感情を訴える身ぶりなどを確認した。ダンスでは合唱と演奏に合わせ、成長する木々や葉を表現したパフォーマンスを磨いた。

 前野さんは「高校生の演技力がどんどん成長しており、良いものに仕上がってきている」と手応えをにじませ、就実高演劇部の2年石川聖人部長(17)は「植樹祭のことを毎日考えて練習を重ねている。本番では岡山の森の魅力を精いっぱい伝えたい」と意気込んだ。

 全国植樹祭は天皇、皇后両陛下が臨席される「四大行幸啓(ぎょうこうけい)」の一つ。県内開催は57年ぶり2回目で、5月26日にジップアリーナ岡山(岡山市北区いずみ町)を会場に2千人規模で開く。

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