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色落ちノリ発売 ブランド化目指す 玉野・邦美丸、食感増す点に着目

邦美丸が販売している「はごたえのあるのり」
邦美丸が販売している「はごたえのあるのり」
 ノリ生産販売の邦美丸(玉野市胸上)は、海中の窒素やリンといった栄養塩が不足して色落ちしたノリを「はごたえのあるのり」と銘打ち、発売した。黒いノリに比べて風味は劣る一方、食感が増す点に着目しブランド化を目指す。

 岡山県によると、ノリは収穫期(おおむね12月~翌3月)の後半になるにつれ、葉の厚みを増して硬くなるほか、栄養塩が少なくなり色落ちが進む。県外でも被害が確認される中、邦美丸は「色落ちノリが評価されれば、漁師の生産意欲につながる」として商品化を企画した。

 はごたえのあるのりは、1月下旬に収穫したノリを使用。1袋に板のり10枚(1枚縦21センチ、横19センチ)が入っており、1袋490円から。パスタやスープの具材に使ったり、ごま油と塩で味付けして韓国のり風にしたりするのがお薦めという。2月から、直売所(同所)や道の駅みやま公園(同市田井)、岡山高島屋(岡山市北区本町)地下2階で販売している。

 夫婦で邦美丸を営む富永美保さん(37)は「色落ちノリには海の現状を伝える狙いもある。幅広い料理の食材として使ってもらいたい」と話している。

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