国土交通省と福山、府中市などでつくる「芦田川渇水調整協議会」は２７日、昨年末から両市を対象に実施していた工業、農業用水をそれぞれ２０％カットする第１次取水制限を解除した。

　同省福山河川国道事務所によると、２７日午前９時現在、芦田川上流の八田原ダム（府中市、世羅町）と三川ダム（同町）の貯水量は２８００万トン（貯水率７９・６％）。２月に流域で平年の３・１倍に当たる１０３ミリの雨が降るなどし、３月１５日に解除目安の２千万トンを超えた。その後も２３～２６日の雨で貯水量が大幅に回復し、今後も降雨が予想されることから解除を決めた。

　取水制限は両ダムの合計貯水量が１５００万トンを下回ったため、昨年１２月３１日から実施。２月４日には１１９４万トン（同３４％）まで落ち込んでいた。