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小田川工事完了で浸水想定見直し 国方針 流域4市町など意見交換

付け替え工事の完了を受け開かれた意見交換会
付け替え工事の完了を受け開かれた意見交換会
 西日本豪雨で被災した小田川流域4市町(倉敷、笠岡、井原市、岡山県矢掛町)の首長らと国、県との意見交換会が26日、倉敷市内で開かれた。高梁川と小田川の合流点付け替え工事の完了に伴い、国は一帯の洪水浸水想定を見直す方針を示した。

 国は合流点を従来より勾配が急な約4・6キロ下流に移し、増水時の流れがスムーズになったことを説明。両河川沿いが氾濫した場合に浸水する範囲や深さを示した「洪水浸水想定区域図」について、2024年度の出水期(6~10月)までに対策の効果を反映した内容に改訂するとした。

 県は倉敷市真備町地区の小田川3支流(高馬川、真谷川、末政川)の堤防強化工事の完了を報告した。

 大舌勲井原市長は、付け替え工事が計画通り完了したことに触れ「住民の安心安全な暮らしにつながる」と評価。伊東香織倉敷市長は「川の流れを阻害しないよう、河道掘削や樹木伐採に引き続き尽力してほしい」と求めた。

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