片上鉄道跡に整備された自転車・歩行者専用道「片鉄ロマン街道」の赤磐市、和気町エリアを舞台にしたサイクリング大会が２４日、開かれた。岡山県内外の小学生～８０代の約１００人が雨をものともせず、思い思いのペースでゴールを目指した。

　コースは自転車用品メーカー・キャットアイ吉井工場（赤磐市福田）を発着点に、備前矢田駅跡（和気町矢田）で折り返す２０キロと益原駅跡（同町益原）でＵターンする３５キロ。参加者は順位を競わず、もやにかすむ山々やしっとりした雰囲気の駅舎跡など、晴れの日とは違った吉井川沿いの景色を味わいながらペダルを踏んだ。スタッフから甘酒やうどんが振る舞われ、疲れた体を癒やしていた。

　父（５７）と３５キロを走った岡山市立江西小４年の男子児童（１０）は「うっすら見える山や川がきれいだった。太ももがパンパンになったけど、良い思い出になった」と話した。

　ＮＰＯ法人吉井スポレククラブ（赤磐市草生）が主催。２０１０年から毎年秋に開き、昨年から春に移した。