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差別や偏見の歴史伝承へ方策探る 岡山で県ハンセン病問題対策協

ハンセン病の偏見・差別解消策などを話し合った協議会
ハンセン病の偏見・差別解消策などを話し合った協議会
 岡山県ハンセン病問題対策協議会が22日、岡山市内で開かれ、差別や偏見の歴史を後世に伝えていくための方策について、瀬戸内市の国立療養所・長島愛生園と邑久光明園の関係者らが話し合った。

 両園や県関係者、大学教授ら委員12人が出席。入所者の高齢化や語り部の減少が課題となる中、光明園入所者自治会の屋猛司会長は、学校授業でのさらなる教育機会の充実を訴えた。愛生園の山本典良園長は、2023年4月に園内に開館した宿泊施設を県内の児童生徒に利用してもらうことを念頭に「差別や偏見を繰り返さないための話し合いを園内で深めてほしい」と提案した。

 県は23年度、県内の10小中高でハンセン病問題に関する講演会を行ったと報告した。24年度は岡山大大学院教育学研究科と連携し、啓発動画を作成すると説明。学生が両園で宿泊研修を受け、入所者に体験を聞き取った様子などをまとめる。

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