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因美線の硬券 利用者にプレゼント 岡山、鳥取県の連携企画 20種類

JR因美線の利用促進に向けて岡山県などが利用者に配る硬券切符のレプリカ
JR因美線の利用促進に向けて岡山県などが利用者に配る硬券切符のレプリカ
 存廃問題が浮上しているJR因美線(東津山―鳥取)の利用促進につなげようと、岡山県は15日、かつて活躍した厚紙製の硬券切符のレプリカを期間限定で無料配布すると発表した。鳥取県との連携企画で、3月29日~9月1日の間、因美線の利用者にプレゼントし、20種類の切符を全て集めた人には特典を贈る。

 発券機の登場に伴い1990年代から徐々に姿を消した硬券切符は、鉄道ファンの間で根強い人気を誇るという。今回のレプリカは因美線の全19駅と津山駅の駅名が記された20種類。裏面に各駅舎や観光名所のイラストがデザインされている。

 津山、智頭、郡家、鳥取駅のいずれかで乗降車し、最寄りの観光案内所や観光協会で乗車券を提示すれば、硬券切符のセット(3~8駅分)がもらえる。セットの内容は利用する駅によって異なる。先着順に計500セットが配られる。

 全20種類を集めると切符を収納する台紙を受け取れる。津山まなびの鉄道館(津山市)を訪れるといった条件をクリアすれば、箔(はく)押しが施された特別切符が贈られる。

 因美線では東津山―智頭間が特に利用が少なく、JR西日本はこの区間の平均収支(2020~22年度)が赤字だったと公表。岡山県県民生活交通課は「普段利用しない沿線住民に乗車してもらう契機にしたい」とする。

 問い合わせは同課(086―226―7291)、鳥取県交通政策課(0857ー26ー7100)。

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