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環境教育促進へ都市養蜂を開始 岡山、天満屋グループ 新拠点開設

天満屋岡山店のリビング館屋上に開設された「表町ハニーラボ」
天満屋岡山店のリビング館屋上に開設された「表町ハニーラボ」
 天満屋グループ(岡山市北区表町)は15日、同所の天満屋岡山店別館屋上で養蜂を始めた。事業持ち株会社・丸田産業(同本町)を中心に取り組む都市養蜂プロジェクトの第2弾。生物多様性への理解を深める環境教育や、地域振興に向けた製品開発を促進する。

 同店の東側にあるリビング館の屋上に新拠点「表町ハニーラボ」を開設。巣箱3個を設け、セイヨウミツバチ約4万匹を飼育する。運営は丸田産業が担い、同店の社員も巣箱内を観察したり蜂蜜製品の開発に参加したりする。

 グループは2022年3月、都市養蜂「おかやまミツバチプロジェクト」をスタート。丸田産業が管理するJR岡山駅前の第一セントラルビル2号館(同)の屋上に巣箱を置き、昨年までの2年間で計約650キロの蜂蜜を採取した。「岡山ハニー」として同店などで販売するほか、岡山県内の菓子メーカーなどと協業し、蜂蜜を使ったヨーグルトやケーキといった商品を企画。取引量増大などの引き合いが強いため2カ所目のラボを開設した。

 この日、リビング館屋上で蜂放(ほうほう)式があり、関係者ら12人が参加。プロジェクトの井上弘雅代表は「後楽園や旭川沿いの桜も蜜源として期待できる。採蜜体験や商品などを通じて自然の大切さを感じてもらい、暮らしやすい環境づくりの一助になれば」と話した。

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