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岡山駅前の噴水 お別れ稼働始まる 県都玄関口のシンボル 31日まで

JR岡山駅東口広場のピーコック噴水。県都の玄関口を彩るシンボルを写真に収める人たちが見られた
JR岡山駅東口広場のピーコック噴水。県都の玄関口を彩るシンボルを写真に収める人たちが見られた
最後の稼働が始まり、クジャクが羽を広げたような優美な姿を見せるピーコック噴水
最後の稼働が始まり、クジャクが羽を広げたような優美な姿を見せるピーコック噴水
 路面電車乗り入れ事業に伴い撤去されるJR岡山駅東口広場の「ピーコック噴水」が14日、凍結防止のための冬季停止期間を終え、稼働を再開した。およそ半世紀にわたり県都の玄関口を彩ってきたシンボルは31日までの18日間、羽を広げたクジャクを想起させる優美な姿で最後の別れを告げる。

 噴水は高さ5・1メートル、直径4メートル。午前8時ちょうどに稼働が始まると、球状に配置された531本のノズルから水が流れ始め、10秒程度で噴き出すようになった。昨年12月以来3カ月ぶりに復活した噴水の姿に通りがかった人たちは思わず足を止め、スマートフォンで写真に収めていた。

 通勤途中の男性会社員(64)=岡山市南区=は「慣れ親しんだ風景が戻ってきたようでほっとします。駅を便利にするための撤去なので仕方ないですが、何だか寂しいですね」と話した。

 噴水は各日午前8時~午後8時に稼働する。その後は環太平洋大(同市東区瀬戸町観音寺)がキャンパス近くに整備中の陸上競技施設「ランニングパーク」に移設される予定で、4月から撤去工事に入る。

 市は路面電車乗り入れ事業に合わせて噴水の撤去を決め、市内への再設置などを条件に年明けから希望者を募集していた。跡地では6月から路面電車の軌道延伸工事に着手する。

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